高密度播種育苗に対応

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田植え機の自動運転を体験する生産者

JA塩尻市は14、15の両日、水稲生産者を対象に自動運転の機能を備えた新型田植え機の実演会を開いた。同市片丘地区と堀ノ内地区の米穀部会員の水田で開催。14日の片丘地区の会場には、10人の生産者が集まった。実演機は、ヤンマーの「オート田植え機YR8D」。オートモードを搭載し、衛星利用測位システム(GPS)による自動直進、自動旋回ができる。ICT(情報通信技術)を活用した同社の管理システム「スマートアシスト」で、農機の情報を作業効率の向上や経営改善に役立てることもできる。高密度播種(はしゅ)育苗に対応しているのもポイント。「密苗」とも呼ばれる技術で、苗箱1枚当たりの播種量を多くすることで必要な苗箱の数を減らして、労力やコストの低減につなげる。
実演会では、生産者が実際に田植え機に乗り込み、ハンドルから手を放しても自動で直進して均一に苗を植えられることを確かめた。
体験したJA米穀部会の中野長男部会長は「今までの田植え機とは全然違う。ただ座っているだけで真っすぐ田植えができた」と驚いていた。

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