目指せソバ安定生産

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多くのそば生産者が参加した講習会

県北アルプス農業改良普及センターとJA大北は、大北産ソバの生産性向上研修会を同JA本所会館で開いた。管内全体では初めて。生産者やJA関係者ら約40人が参加し、安定生産に向け技術などを学んだ。
管内はソバの栽培面積が県全体の10%を占める産地で、品質の高さなどで県内外から多くの需要がある。しかし近年の温暖化による気象変動の影響などで、ここ2年間は収量が平年に比べ低下していて、生産性の向上が課題となっている。今後の収量増加を目指し、栽培技術の見直しと向上を図ることが狙い。
県試験場の研究員や県農業技術課の技術員を講師に、生産者らは土づくりや施肥改善、気象変動に適応したソバの栽培技術や品種育成の動向、水稲転作圃場(ほじょう)の効率的な排水対策について学んだ。また、「大北地区そば生産性向上現地試験ほ場」として、今年から管内の南部、中部、北部、小谷村の4カ所に栽培モデルとする圃場を設け、今後の気象変動や土壌性質などに対応した栽培技術などを検討していく。
同普及センターの岡部知恭係長は「研修会で栽培技術などを再確認し、今後の生産収量増加につなげてほしい。試験圃場などで気象変動に対応した技術を共有していきたい」と話した。

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