自己紹介をする受講生ら
JA長野中央会は15日、長野市のJA長野県総合研修所で2019年度営農指導スタートアップ研修の開講式を開いた。JA長野県グループの自己改革の一環で19年度営農技術員統一募集により採用した職員やJAが推薦する経験3年未満の営農技術員を対象に、農家経営を支援する技術員の育成が目的。
16年度から開催し第4期目の今年度は6JAの10人が受講する。第3期まで33人が修了。資格取得では、「毒物劇物取扱者」を25人、「農業簿記3級」を20人が取得し、各JAで農家経営を支援している。
今年度は、営農部門を担当する職員が最低限必要とする知識として「日本農業技術検定3級」の取得を目指す。
この日は、オリエンテーションで研修内容や受講上の注意事項の説明、自己紹介などを行った。JA長野中央会の武重正史参事は「研修会に送り出してくれたJA、上司や同僚、組合員に感謝の気持ちを持って臨んでほしい。資格取得や実践力を身に付け、農家やJA役職員から信頼される職員になっていただきたい」と激励した。
同研修は、10カ月で約70日間、月2回ほど4、5日間の泊り込みで集中的に学ぶ。農業所得の向上につながる営農指導に必要な基礎知識や技術、心構えなどを伝え、各種資格の取得も後押しする。講師には、JA全農長野の職員や県の専門技術員を招き、栽培から販売、経営の知識を学び、コミュニケーション力も磨く。JAや県農業試験場、農家で実習も行い、現場での指導や技術員の心構えを体得する。
来年1月の修了までに、公的資格の毒物劇物取扱者や農業簿記3級、土壌医検定3級の取得、JA県職員資格認証の営農相談員の資格取得に向けカリキュラムを組み支援していく。