酒米品質向上めざし研修会

「酒米品質向上めざし研修会」の画像
真剣に話しを聞く生産者ら

県北アルプス農業改良普及センターと県農業試験場、JA大北は3月上旬、大町市のJA本所会館で、大北産酒造好適米の品質向上を目的とした研修会を開いた。米農家ら30人が参加。農家らは真剣な表情で話を聞いていた。
同普及センターとJA営農指導員が、2018年産米の生育経過や課題を説明。県農業試験場の研究員は、新品種の開発や高温に対応した施肥、土壌管理やカメムシ防除について講演した。
大町市の酒蔵、薄井商店の杜氏(とうじ)、松浦宏行さんは、大北産米の醸造適性について話した。農業試験場が開発した「信交酒545号(山恵錦)」について「少し味が乗りにくい印象はあったが、程よい酸味で、特に外国人の方に楽しんでもらえそうな出来栄えだ」と手応えを示した。
同普及センターの鈴木正幸所長は「大北地域は県内トップレベルの酒造好適米産地。特に近年は酒蔵の需要に応え、品質を向上させるため、農家と指導機関、地元酒蔵などで連携し、酒米プロジェクトに取り組んだ。今後も互いに連携し、一体となって生産振興、品質向上に取り組んでいきたい」と期待を込めた。

MENU