台風に負けず、販売額9%増

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あいさつする矢島常任委員長

JA塩尻市果実常任委員会は2月上旬、塩尻市のJA本所で、2018年度果実生産販売実績検討会を開いた。生産者約100人が参加。18年度の販売実績などが報告され、果実全体の販売額は前年度対比9%増の4億7962万円、販売数量は同6%減の1139トンとなった。
主力の生食用ブドウの販売額は、同21%増の2億2543万円、販売数量は同1%減の211トンだった。
18年度は記録的猛暑による高温・干ばつや台風の発生など、気象変動に左右された年だった。その中でも9月の台風21号は、管内に大きく接近し、強風による落果、果樹棚の倒壊などで大きな被害をもたらした。そうした中でも、市場と綿密に情報交換を行い、計画単価を上回る成果を上げ、好調な販売実績につなげた。
矢島秀一常任委員長は、台風被害に遭いながらも出荷した生産者や職員、関係者に感謝を示し、「一致団結する力は地域に根差した農業の力であり、今後も守っていかなければならない」と力を込めた。
来賓で訪れた塩尻市農政課の花岡昇課長は「非常に極端な気象変動の年であった」と述べ、総額5700万余りの災害対策費の増額補正などで、JAと連携しながら被災農家の支援に取り組んでいることを説明した。

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