口腔ケア重要性、専門医師が講演

「口腔ケア重要性、専門医師が講演」の画像
口腔ケアと全身疾患について解説する齋藤知之部長

JA長野厚生連長野松代総合病院は11月下旬、長野市の同院内ホールで地域医療フォーラムinながの(第31回地域医療懇談会)を開いた。地域住民を中心に約140人が参加。同院歯科口腔(こうくう)外科の齋藤知之部長が「口腔ケアと全身疾患~口のなかの細菌と病気のかかわり」と題して講演した。
歯周病を中心とした口腔内の細菌と全身の病気の関係を解説。口腔内の細菌は、誤嚥(ごえん)性肺炎、脳血管疾患、心疾患、糖尿病、早産など、さまざまな病気や手術後合併症の引き金になるといわれる。齋藤医師は「定期的に歯科口腔外科でチェックを受け、口腔内の異常や全身疾患につながる症状を早期発見、早期治療することが重要」と説明した。
参加者は「病気の予防は口腔ケアから始まるということを認識した」と話した。
運動指導では、リハビリテーション部の松井克明理学療法士が、喉の筋肉を鍛えて誤嚥を防ぐ「嚥下体操」を紹介した。救急医療に関する意見交換では、同院医療ソーシャルワーカーや地域の消防署、関係機関、住民の代表者が現状や課題を報告。独居の高齢者が病院に救急搬送された場合の身元保証人の確保が課題に挙がった。

MENU