実物大の料理モデルで栄養評価するシステムの実演。「波田みはらし味の会」林会長(右)
JA長野中央会とJA長野県厚生連は、安曇野市で「JA長野県保健福祉・健康寿命創造運動推進大会」を開いた。JA組合員や県、市町村の関係者ら約150人が参加。「健康でいきいきと安心して暮らせる地域づくり」のために、心身ともに自立して暮らせる健康寿命を伸ばす取り組みの重要性を改めて確認した。
「健康寿命創造運動」は、JA長野県グループが2012年から2期6年にわたって進めてきた。JA長野県くらしのセンターが第2期の運動を総括し、JA長野厚生連健康管理センターがJAの健康づくり自己チェックを振り返った。
大会ではJAみなみ信州とJAグリーン長野が事例報告をした。
JAみなみ信州は「下伊那厚生病院との健康管理連携事業」と題し、目的が不明確になっていた「婦人貯金」を、人間ドック受診のための積立「いきいき予報」とすることで、受診率アップにもつなげた取り組みを紹介。JAグリーン長野は「グリーンカフェ 厚生連病院と連携した健康講話や健康教室」と題し、16年から川中島支所で始めた地域の高齢者を中心とした集まりを紹介した。
地場の農産物を利用した「JA長野県健康寿命100歳弁当コンテスト(第5回)」の表彰式も行い、参加者は昼食に最優秀賞を受賞したJA松本ハイランド「波田みはらし味の会」の「花咲くにっこり弁当」をアレンジした弁当を味わった。
同会の林あつ子会長と太田ひさ子副会長は「応募することで、食材の色で栄養バランスを取ることなどを教わり、とても参考になった」と語った。
東御市の身体教育医学研究所・岡田真平所長とJA長野厚生連南長野医療センター新町病院の本郷実院長の講演、料理の実物モデルで瞬時に栄養評価する「食育システムSAT」を利用したバランスの取れた献立作りの実演があった。塩分やエネルギー量など、食品の選び方で大きく変わる食事の栄養バランスに驚きの声が上がった。