棚田生かし 農業守る

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今後の棚田保全と農業について議論が行われたサミット

全国棚田(千枚田)連絡協議会が主催する第24回全国棚田(千枚田)サミットが9月上旬の2日間、小谷村で開かれた。農山村環境を守る活動を推進し、これからの棚田を中心とした山間地農業の在り方を考えることが目的。毎年全国の一つの市町村で開き、今回で24回目。県内外から約650人が参加し、分科会や交流会を通して棚田を含めた農業の取り組みについて理解を深めた。
「これからの農業を考える!~山間地農業の共存の在り方」をテーマにディスカッションをした。同村の松本久志村長、信州大学学術研究院の内川義行助教、東京農業大学の武生雅明教授をパネリストに、棚田を守る地域の取り組みや棚田が守っている生物環境、観光資源と棚田のつながりなどを議論した。
各テーマに分かれて分科会も開き、棚田とそれを生かした同村の農業・観光などについて話し合った。
開会式では、同サミット実行委員会委員長で小谷村の松本村長が「山間地域の農業の現状を知り、棚田を生かしながら地域振興に結び付けられるよう多くの皆さんと議論したい」と歓迎のあいさつをした。
開催県を代表して阿部守一知事が「棚田はさまざまな可能性を秘めている。それを守ることで地域振興にもつながる。サミットは棚田、農村の今後の発展へとつなげるための議論の機会となる。県内の棚田や地域へ訪れてもらえればうれしい」とあいさつした。
次回、第25回全国棚田サミットは山口県長門市で開かれる。

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