おしゃべりを楽しみながらコースター作り
JA長野厚生連長野松代総合病院は9月中旬、長野市の松代公民館で介護者・介護予防教室を開いた。地域住民ら約25人が参加。同病院の大西園子作業療法士が「認知症予防のための作業活動 その1」と題し、認知症の症状についての説明と、段ボールと毛糸を使ったコースター作りを行った。
大西作業療法士は「加齢によるもの忘れは『忘れたことを自覚している』が、認知症によるもの忘れは『忘れたことを自覚していない』」と違いを説明。認知症によるものは、症状が悪化していき日常生活に支障を来すと解説した。
コースター作りでは、段ボールで織り機を作り、縦に毛糸を張り、そこに横から違う色の毛糸を通し編んでいった。脳を鍛えるためには「楽しくおしゃべりをしながら指先を動かすと効果的」と説明。参加者はおしゃべりを楽しみながら、細かい作業には真剣な表情で取り組んだ。参加者は「自宅でもやってみたい」と話した。