早期産地化めざす

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多くの生産者が参加した「ブドウ長果11」検討会

県北信地域振興局は11日、JA中野市ぶどう集出荷センターで、県育成の新品種「ブドウ長果11」の品種検討会を開いた。200人ほどの生産者が参加した。種なしで皮ごと食べられる赤色系のブドウとして注目されている同品種。同JAぶどう部会は「シャインマスカット」に次ぐ早期産地化を目標に、今年の秋から苗木の配布を行う。
「ブドウ長果11」は県果樹試験場が「ユニコーン」と「シャインマスカット」の交配により育成した品種で現在品種登録出願公表中。2022年の果実販売を目指している。
検討会では、県からの説明後、参加した生産者から裂果や着色についての質問が出た。県の担当者は「ナガノパープル」や「シャインマスカット」に比べて裂果率は低く着色も良いため、非常に栽培しやすい品種だと説明した。試食した生産者らは口々に「おいしい」「シャインマスカットのような爽やかな甘さ」と食味の良さも高く評価していた。
同部会の徳武英明部会長は「長野県だけの品種なので、長野県のブドウの魅力アップにつながると期待している。早期産地化を目指して中野市が県全体をリードして行けるよう積極的な導入を進めたい」と意気込みを示した。

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