啓発ちらしを入れたティッシュを配布する職員(8月31日、長野市で)
長野県とJA長野県営農センターなどでつくる県農作業安全推進会議は、例年事故が多発する9月を「秋の農作業安全運動月間」として啓発活動に取り組んでいる。この運動月間が1日から始まるのを前に、同推進会議は8月31日、長野市のJR長野駅善光寺口で、啓発ちらしを配り、農作業中の事故防止を呼び掛けた。
県内の農作業中の死亡事故は、2017年は7件で、過去最高となった16年の18件を下回ったものの、今年はすでに11件発生している。小さな「ヒヤリ」への慣れが重大な事故につながることから、改めて声を掛け合って事故を防ぐよう伝えている。
長野駅前では、県のPRキャラクター「アルクマ」と安全ヘルメットをかぶった同センター職員らが、乗降客らにちらしを入れたポケットティッシュを配布。「収穫シーズン。家族や仲間と声を掛け合って事故には気を付けて」と訴えた。
同センターによると特にトラクターによる事故が多く、「トラクター乗車の際はシートベルト・ヘルメットを着用して転倒、転落に備えるなど安全確保に一層注意してほしい」と呼び掛けている。