JA全農長野と同花き専門委員会は6、7の両日、長野市のJA長野県ビルで第50回信州フラワーショーサマーセレクションを開いた。県内の切り花生産者が栽培した全国一の生産量を誇るカーネーションやトルコギキョウをはじめとする切り花369点が出品・審査された。最高賞の農水大臣賞には、田中学さん（JA信州諏訪）の輪菊が輝いた。
品評会は、生産者の栽培技術向上と県産の花の素晴らしさを多くの消費者に知ってもらう目的で毎年開く。今年は、夏の猛暑などで品質が心配されたが、生産者の技術と努力でレベルの高い物がそろった。農水大臣賞を受賞した輪菊は、草姿のバランスが良く力強さや勢いもあると評価を受けた。
田中さんは「高温、干ばつで本当に大変だったが、JAや普及センターの指導で乗り切ることができた。白扇に取り組んで3年目、先輩たちにちょっとでも追い付きたいと頑張ってきた。賞の名に恥じぬようさらに精進したい」と話した。
会場では、フラワーアレンジメントや家庭用パック切り花を、お買い得価格で販売。出品花の予約販売もあり、市民らが多数来場した。
他の上位入賞者は次の通り（かっこ内は所属JA）。
◇農水省生産局長賞＝末広農園（上伊那）アルストロメリア、小池直志（信州諏訪）スタンダードカーネーション
◇関東農政局長賞＝名取靖（信州諏訪）スタンダードカーネーション、名取照雄（同）輪菊
◇全農会長賞＝遠藤清保（信州諏訪）リンドウ、小池真喜（同）トルコギキョウ、宮崎智樹（信州うえだ）トルコギキョウ、黒岩睦生（ながの）ソリダゴ