認知症理解し、より良い支援を

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講義をする小森さん

JA長野県くらしのセンターとJA長野厚生連は7月下旬、長野市のJA長野県ビルで認知症対応研修会を開いた。JAグループの看護・介護職員ら50人が参加した。
同センターと厚生連は、病院・施設・事業所で質の高いケアが提供できる人材を増やし、認知症の人と家庭介護者の生活の質の向上に取り組んでいる。
認知症の人を取り巻く現状、症状に関する基礎知識を学び、ケアの基本的な対応を身に付けることが狙い。
NPO法人地域生活サポートセンターの小森由美子さんが「一人ひとりが自分らしく暮らしつづけるために」をテーマに、講演とグループワークを行った。高齢化の現状についてデータを基に確認し「認知症の発症率は高齢になるほど高い。日々の暮らしの実情を確認し、現状に合わせた介護が必要。支援で大事なのは本人の暮らしの環境を整えること。病気で本人を見るのではなく、一人一人を見て接することが大事だ」と強調した。
グループワークでは「本人にとってのよりよい暮らしにむけて」について、自分ならどんな人に支援を受けたいか、自身に置き換えて支援に対する考え方や方法を考察した。また、認知症の人にとって「いいひと時」の支援を実例から学んだ。
参加者は「心を落ち着けて接することの大切さを改めて感じた」「一人一人に寄り添った介護を目指したい」「利用者を知ることからはじめたい」と話した。

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