諏訪湖の環境改善へ、団体と協働 ヒシ除去

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ヒシのつるを腕や手に絡ませ、湖底の根っこから取り除く参加者

JA信州諏訪は7月上旬の2日間、地元の行政や企業、団体などで連携して取り組む諏訪湖の水生植物ヒシの除去活動に参加した。JAの役職員13人が県や諏訪湖漁協組合などの団体と共に湖面に大量繁茂して生態への影響などが懸念されるヒシを船上から手作業で取り除いた。諏訪湖の水質と景観の保全、船の運航障害の解消が目的で、JAは地域貢献の一環として参加した。
この活動は「諏訪湖創生ビジョン推進会議」が主体に行う。同推進会議は、諏訪地域振興局が設置した「諏訪湖環境改善行動会議」を発展させ、今年5月に設立。県の関係機関や市町村、企業、市民団体など33団体で構成し、官民協働で諏訪湖の環境改善に取り組んでいる。JAは、その構成団体として「水環境保全」「湖辺面活用・まちづくり」の両部会に所属。JA自己改革の目標に掲げた地域貢献で存在価値を高め、「なくてはならないJA」であり続けるための活動として地域一体の推進事業に積極的に参加している。
参加者は、漁協と同市セーリング協会の7隻の船に分乗。初島周辺の刈取り船が入れない浅瀬で懸命に除去作業を行った。
参加した職員は「時代劇などで忍者が使う『撒(ま)き菱』が、環境に影響していることを初めて知った。きれいな諏訪湖はみんなの願い、これからも協力していきたい」と話した。
刈り取ったヒシは、ヨットハーバーで1、2週間天日干しした後、堆肥にする。

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