健康づくり基礎学ぶ

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食と健康について講義する佐々木教授

長野県協同組合連絡会は10日、長野市で「信州まるごと健康づくりチャレンジ学習会」を開いた。県内協同組合の役職員や組合員など120人が出席。「データ栄養学のすすめ」をテーマに、健康づくりの基礎知識を学び、継続可能な健康習慣のきっかけづくりとしてもらう。県が推進しているACEプロジェクト(健康づくり県民運動)とも連携している。
東京大学大学院医学系研究科の佐々木敏教授が「栄養データにもとづく、健康づくりのコツ」と題し講演した。科学的根拠に基づく食と健康について分かりやすく解説。生活習慣病の高血圧について「血圧は、年をとって急に上がるわけではなく、徐々に上がる。減塩で血圧上昇が緩やかになる」。肥満について「ゆっくり食べることで食物繊維が取れ、食べ過ぎも防ぐ。高齢では太りすぎも痩せ過ぎも死亡率は高い。自分の食習慣を科学的に知り、バランスよく食べよう」と強調した。
松本大学人間健康学部スポーツ健康学科の田邉愛子講師が「性別・年代別の運動ポイントと効果的な運動実践方法」について、実技を交え講義した。「身体活動や運動の不足は、日本人の死亡の3番目のリスク。加齢による筋肉量の変化は場所によって異なる。場所に合ったトレーニングが大事」と話した。
同連絡会は、JA長野中央会・各連合会と県生協連、漁協、森林組合、労働金庫、労協ながので構成している。各団体は今後、「信州まるごと健康チャレンジ2018」への参加を呼び掛けていく。

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