ハクサイ輸出始まる

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初めて産地で行われたハクサイの検疫

JA長野八ケ岳管内で7月上旬、収穫最盛期を迎えたハクサイの輸出が始まった。輸出に必要な検疫は、これまで東京などの港で受けていたが、今年は初めて産地で行う。産地での検疫には、品質向上などのメリットが多い。
JAは2017年からハクサイの輸出に取り組む。今回、初めて産地での検疫を実施。産地で行うと、万が一虫の混入や泥の付着、病気による腐りのため検疫で不合格になっても、その場で出荷物の差し替えができる。産地で直接輸出コンテナに積み込み、輸出先へは一度も開封せず届けることができるので、鮮度が保たれ品質向上につながるといったメリットもある。
4日に南牧村の南牧支所板橋集荷場から第1便となる1100ケース(1ケース15キロ)を出荷した。農水省名古屋植物防疫所の検疫官1人が集荷場を訪れ、検疫作業に当たった。東京青果など関係業者と、同JA、JA全農長野の職員が立ち会い、作業を見守った。
厳しい検疫を通過したハクサイは、7日に静岡県の清水港から台湾へと輸出された。今年度の輸出計画数量は2万4200ケース。輸出は10月いっぱいまで続き、台湾の他に香港にも定期的に輸出する予定だ。

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