リーダーシップ、学んで発揮を

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講演する都築会長

JA長野中央会は4日、長野市のJA長野県ビルで常勤役員研修会を開いた。県内のJA、中央会、各連合会、各県本部の常勤役員ら63人が出席。環境変化に対応できるトップ・マネジメントの在り方と組織運動者としてのリーダーシップの理解を狙いに毎年開く。
今年度は「自己改革」がテーマ。地域資源の活用による農業や地域の活性化とJA組織の創造的自己改革の実現に向け、リーダーに求められる役割と事業や活動への展開方策についてヒントを探る。
全日本農商工連携推進協議会の都築冨士男会長が「農商工連携(6次産業化)で危機をチャンスに」と題し講演をした。元ローソン・ジャパン社長時代の体験を交え、地域ブランドをどう構築するかや環境変化とリーダーの役割について話した。「変化に適応することと、マーケティングとイノベーションの機能発揮が求められている。どう客のニーズを捉え、充足するかが大切。特にこれからのリーダーの役割は、経営課題を見つけ解決することであり、情報収集力と先見力、実行力が必要だ」と強調した。
飯綱町のサンクゼールの久世良三代表取締役会長が「六次産業への取組み経過とサンクゼールの新たな挑戦」と題し、実践事例発表をした。ペンション経営から始まったジャムの生産を皮切りにワイナリーやレストランを開業。その後、ジャムやワインなどを扱う「St.cousair(サンクゼール)」や和をコンセプトとした「久世福商店」などの店舗を全国展開している。「人とのネットワークをつくることは大切。都会は安心できる場所を求め、田舎は都会に憧れるが、つながりを持ち、それぞれが対等で尊重し合うことが必要だ」と話した。

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