農事組合「山室」、知事表彰を受賞

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受賞を喜ぶ大塚さん(右から3人目)とJAの御子柴組合長(同4人目)ら

伊那市高遠町の農事組合法人「山室」は2018年度の知事表彰で、「産業功労団体」を受賞した。17年度「豊かなむらづくり全国表彰」の農水大臣賞に続いての受賞。農地の維持管理や、地場農産物を活用した6次産業化などの取り組みで農業、農村の振興に貢献したことが評価された。法人の大塚治男代表理事らが6月下旬、伊那市のJA上伊那本所を訪れ、御子柴茂樹組合長に受賞を報告した。
法人は、地域の農業後継者不足や耕作放棄地の増加などの課題を克服するため、2005年に設立。担い手組織として水稲や麦、ソバを中心に栽培している。栽培面積は設立当初の約13ヘクタールから、現在は約20ヘクタールに拡大。集落の約半数に当たる40戸が加入する。
6次産業化では、同市の酒蔵会社と契約し、生産した酒造好適米を使った日本酒「やまむろ」を商品化した。JAと県上伊那農業改良普及センターと連携した新規就農者受け入れにも力を入れる。
大塚代表は「JAが後ろにいるからリスク回避ができ、安心してさまざまな活動に取り組める」と感謝を述べた。
御子柴組合長は「2年連続での受賞は大変誇らしいこと、今後もJAと連携しながら、農や地域に貢献してもらいたい」と話した。

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