復興の応援続ける

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JAいしのまきの松川孝行組合長(右)に支援金を手渡す松澤専務

JA松本ハイランドは、東日本大震災の復興を支援するJA独自の定期貯金「ささえ愛」を2017年11月~18年1月まで行った。同貯金は、預入額や期間など一定の条件によって金利を上乗せし、預入総額の0.02%をJAが拠出して宮城県のJAいしのまきへ届ける。
地域を挙げて被災地を支援するとともに、震災後、7年が経過した現在も復興が完了していない現状を組合員や地域住民に伝えることで、震災の記憶を風化させないことが狙いだ。JAいしのまきとの姉妹JA協定締結1周年を記念して、14年度から継続した復興支援に取り組んでいる。
JA松本ハイランドの松澤幹夫専務らは3月上旬、JAいしのまき管内を訪問し、17年度貯金額60億7700万円の0.02%にあたる121万円を支援金として贈った。松澤専務は「多くの組合員に復興支援として理解をいただき、協力してもらっている。東日本大震災から7年がたったが、風化させないためにも、わたしたちができる支援を今後も続けていきたい」と話した。
両JAは、女性部間の交流をきっかけに、12年7月から役職員が訪問し合い、復旧復興支援を兼ねた協同組合間交流を始めた。互いに特産品を共同購入したり、直売所で農産物フェアを開いたりするなど交流を深め、13年12月に災害時相互支援協定を含む姉妹JA協定を結んだ。
14年にJA松本ハイランド管内で大雪の被害が発生した際は、JAいしのまきの役職員が人的支援に訪れるなど、助け合う体制が構築されている。JA松本ハイランドは、毎年8月にJAいしのまき管内を訪れ、特産の「JA松本ハイランドすいか」を振る舞いながら、住民や子どもたちと交流するなど復興支援を続けている。

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