ドレッシング開発

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開発したレタス入りサラダドレッシング

長野県のJA松本ハイランド朝日支所野菜委員会は、JA管内で葉洋菜の産地として有名な朝日村のレタスを原料としたドレッシングを新たに開発した。全国各地で行う同村産葉洋菜の消費宣伝会などで配り、産地のPRにつなげる。当面は販売の予定はないが、全国でも珍しい葉洋菜の6次産業化に取り組み、将来的には農家所得の向上にもつなげていきたい考えだ。
ドレッシングの製造は、同支所の上條典泰担当理事が発案。みそやしょうゆなどを製造販売する松本市の丸正醸造と共同で開発を進めてきた。今年3月から準備を進め、春作レタスの出荷量が安定する5月下旬から同委員会が試作や試食を繰り返した。何種類もの味付けの中から、最もレタスと相性の良かったアンチョビ風味を選んだ。
ラベルも同委員会の幹事会などで試行錯誤しながら作成し、「信州朝日村のレタス100%使用」と明記してPRする。
原料にレタスを使うので食物繊維が豊富に含まれているのが特徴。アンチョビ風味で、サラダだけでなくパスタやフライなどにも合う。今回は試験的に開発し、最小ロットで製造。レタス40キロを使い150ミリリットルの瓶詰め560本が完成した。すぐに商品化する計画はないものの、好評であれば、今後改良を加えて販売も検討する。
高橋宗治委員長は「レタスドレッシングをきっかけに、産地のPRにつながればうれしい」と期待を込める。
11日には、完成したドレッシングを味わってもらうとともに、地域住民からの意見を参考に今後の開発を進めようと、地元の特別養護老人ホーム「ゆめの里朝日」へ「レタスドレッシング」30本と同村産キャベツ20個を寄贈。ドレッシングを試食した入所者の男性は「レタスの味がしっかりと残っていて、とてもおいしい」と話した。

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