宿泊施設向け、初の見本市

JA大北

長野県のJA大北は9日、大町市の本所会館で、管内のホテルや旅館、民宿などの経営者を対象にした農畜産物と農産加工品の見本市を初めて開く。管内には、有名なスキー場や温泉地などがあり、国内外から観光客が訪れる。観光客が利用する宿泊施設に「おもてなしの食材」として提案。地元産品の利用を促し、農家所得向上と、宿泊施設の魅力向上に貢献したい考えだ。
単位JAが、宿泊施設に対象を絞った見本市を開くのは全国的にも珍しい。JA管内は南北に長く、白馬村、小谷村のスキー場は、インバウンド(訪日外国人)に人気。大町市の温泉郷は黒部ダムの玄関口としてにぎわう。池田町にはワイン用ブドウが普及。松川村はリンゴや米など農業主体の地域で農家民泊に取り組むなど、管内は特徴ある農業と観光が基幹産業となっている。
JAは農業と観光資源を生かした事業に取り組む。地元農畜産品の認知度向上が課題となっていることから、宿泊業者に、客をもてなす品の提供につなげてもらおうと見本市を企画した。
見本市では、約160品を展示。10月に商品化した米粉のうどん、パスタ、ラーメンをはじめ、米粉のクリームを使ったロールケーキ、SPF豚(特定病原菌不在豚)製品などを紹介する。「北アルプス山麓ブランド」に認定された日本酒やドレッシングなどの調味料、凍り餅といった米製品、中信地区JAの加工品、姉妹提携先の静岡県JAしみずの農産物・海産物も並ぶ。
JA大北女性部10支部が、米粉のシチュー、松川村産黒豆を使った豆ご飯、SPF豚肩ロースりんご煮など、管内産農畜産物を使った料理13品の提案と試食も行う。
JAでは「管内の農畜産物や農産加工品を宿泊業者に知ってもらい、地産地消による農家の所得向上と、特徴ある宿泊業のために、一役を担いたい」としている。