果実丸ごとの味わい、試行錯誤重ね開発

「果実丸ごとの味わい、試行錯誤重ね開発」の画像
特産三ツ矢 長野県産シナノスイート

アサヒ飲料は10月上旬、JA全農長野が県産リンゴ「シナノスイート」を原料供給した「特産三ツ矢 長野県産シナノスイート」を開発し、全国発売した。県オリジナル品種で、甘さが特徴の「シナノスイート」果汁1%で「果実そのまま、丸ごとほおばったような味わい」に仕上げた。
「特産三ツ矢」は、各都道府県特産の果物で珍しい品種を使い、今年から販売を始めた。今まであまり知られてこなかった品種を日本全国に広げ、認知度を上げていくことをコンセプトの一つにしている。愛媛県特産の「清見」をはじめに、北海道の「らいでんメロン」、鳥取県の「二十世紀梨」に続き、今回の「シナノスイート」は4弾目となる。
同社マーケティング本部の武邑哲彦主任は「今回は、秋ごろ旬を迎える特産果実をリサーチしていた。品種名で直接産地がわかる点が魅力的だ」と話す。
企画開発は、昨年の4月から着手した。生果実の旬とは異なる時期なので、「シナノスイート」のジュースを参考に、本物に近づけるよう商品開発研究所のメンバーと試行錯誤を重ねた。
全農長野果実課の北村真一考査役は「シナノスイートを食べたことがない人に、この商品をきっかけに生でも食べてもらいたい」と期待を話す。
商品は、460ミリリットルペットボトルで希望小売価格150円。

MENU