ユーカリ産地化進む、新規栽培35戸増

JA佐久浅間
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園地で定植作業のポイントを学ぶ生産者

JA佐久浅間は、ユーカリの産地化に向けて、今年度から本格的な栽培に取り組んでいる。JAは、年間を通して需要があり、低コストで作業負担が少なく導入しやすい品目として着目。単価が安定していて農家の収益性向上が見込めることから、2015年から5戸で試験栽培してきた。今年は新規栽培者が35戸加わり、40戸で約50アールの作付けを見込む。
JAは、圃場(ほじょう)巡回や栽培講習会などを通じて新規栽培者を支援するとともに、新たな振興品目として産地化を進める方針だ。
ユーカリは、オーストラリアなどに広く分布するフトモモ科ユーカリ属の総称で、日当たりが良く、排水や風通しが良い場所を好む。近年は、ブライダルやクリスマスリース、生け花などの花材として需要が高い。5月に定植し、収穫は1、2年後以降の10~12月になることから、水稲の作業と重ならず、複合栽培品目としても有望だ。
永年性で、一度定植すれば木が枯れるまで栽培を続けることができ、出荷期間が長いため労力配分もできる。軽量で栽培しやすく、鳥獣害を受けにくいことから、中山間地域の耕作放棄地対策や農業者の高齢化対策としても期待が大きい。
5月下旬には、2年前から試験栽培に取り組む佐久穂町の市川征一郎さんの園地で栽培講習会を開いた。新規栽培者ら約30人が参加し、JA全農長野野菜花き課花きグループの北沢高則監理役を講師に、定植作業のポイントや今後の管理方法を学んだ。
北沢さんは「定植後の苗は風に弱いので、竹などの支柱を使って揺れないように工夫することが大切」などとアドバイスした。