定貯「ささえ愛」今年も、震災風化させず

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復興支援の定期貯金「ささえ愛」をPRする職員

長野県のJA松本ハイランドは、東日本大震災の復興を支援する同JA独自の定期貯金「ささえ愛」を11月から始めた。宮城県のJAいしのまきと姉妹JA協定締結1周年を記念して、2014年に初めて企画したもので、継続した復興支援をしようと今年も行うことを決めた。
預入額や期間などの一定の条件によって金利を上乗せし、取扱期間終了後、預入総額の0.02%をJAが拠出してJAいしのまきへ支援金として届ける。昨年の貯金額は60億円余りで、120万円の支援金を贈った。
地域を挙げて被災地を支援するとともに、震災後、5年以上が経過した現在も復興が完了していない現状を組合員や地域住民に伝え、震災を風化させないことが狙い。今回の取扱期間は来年1月31日まで。
JA松本ハイランドの松澤幹夫常務は「昨年は、地域の皆さんが被災地の復興を願い、大きな成果になった。『ささえ愛』の名前の通り、地域同士、JA同士が互いに支えあえる関係を、さらに深めていきたい」と話した。
両JAは、女性部の交流をきっかけに、12年7月から復興支援を兼ねた協同組合間交流を始めた。13年12月には、災害時相互支援協定を含む姉妹JA協定を締結。14年に松本ハイランド管内で大雪被害が発生した際には、いしのまきの役職員が支援に訪れた。松本ハイランドは、毎年8月にいしのまき管内を訪れ、特産のスイカを振る舞いながら住民と交流するなど支援を続けている。

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