中山間地防除に威力、ドローン活用提案

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実演会でドローンを操縦するオペレーター

JA北信州みゆき工機課は、飯山市常盤地区の水田で、農業用ドローン(小型無人飛行機)の実演会を開いた。薬剤散布が可能で、中山間地の防除の省力化が期待されている機種を用意。生産者、JAやメーカー関係者ら約30人が参加し、オペレーターによる操縦、散布の様子を見学した。
ドローンを取り扱うメーカーの丸山製作所が実演と機種の特徴、安全対策などを説明した。今回提案した機種は、液体散布用のマルチローター(マルチコプター)で無人ヘリコプターと同様の少量散布が可能。軽量で安定飛行ができ、コンパクトで静音のため、無人ヘリ防除が難しかった中山間地域や近隣に住宅がある場所でも使用できるといったメリットを紹介した。
改正航空法の施行や農水省が定めた飛行基準などで、ドローンの農業利用のルールが整った。使用は機種ごとにライセンスの取得が必須で、3日間ほどの講習を受ける。参加者からは散布幅やライセンスの取得方法、飛行可能時間などの質問があった。
同課の森正樹課長は「今後、農業分野でドローンが普及していけば、農家の高齢化が進む中山間地域などで、作業の省力化が可能になる」と期待した。

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