あいさつする千國組合長
JAあづみは、創立50周年を祝う記念式典を安曇野市で開いた。今年度行ってきた50周年記念事業の集大成に位置付けるもので、総代や生産部会・組織代表者、行政、JA関係者ら約600人が参加。これまでの歩みを振り返り、農業所得の増大や生産拡大へ向けて、着実に歩みを進めていくことを確認した。
JAは、1966年に15JAが合併して発足。82年、89年に4JAと合併して、安曇野市と松本市に広がる組合員約1万6000人のJAとなった。地形と気候に恵まれ、米のリンゴの栽培を中心にした農業が営まれている。近年は、若い生産者も多く、栽培面積が拡大している夏秋イチゴが第3の柱になりつつある。農畜産物の生産販売額は約87億円。
千國茂組合長は「組合員や地域住民、行政、系統機関に、心から感謝したい。JAは新たな農業を展望し、農業者の所得向上、農業生産の拡大を目指して全力を尽くす」と強調。「安曇野の農業と組合員の暮らし、豊かな自然を次世代に引き継ぐ使命と責任を強く認識している」と述べた。
式典では、50年を振り返る映像を上映。3代組合長の鰐川喜和門さん、4代組合長の鈴木章文さんら61の個人、団体を特別功労者、功労者として表彰した。市場関係など12社に感謝状を贈った。
JAは、この1年間、記念事業として食農教育に力を入れてきた。青壮年部や女性部、JA職員らが、農業体験講座「あぐりキッズスクール事業」や学校へ出向いて講座を開く「あぐりスクールサポート事業」を実施。2016年度以降も継続する方針だ。