春の訪れ-6日早く開花宣言

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基準木で開花を確認するJA職員

「日本一のあんずの里」に春の訪れ―。JAちくまは24日、千曲市森で観測しているアンズの基準木で開花を宣言した。今シーズンは気温が高めに推移したため、昨年より6日、平年より9日早く開花を迎えた。
アンズの開花は、前年秋から春にかけての気温が影響すると考えられている。JA北部営農センターの伊部和真営農技術員は「今のところ順調に生育しているが、生育の早い年ほど、開花後の寒の戻りによる遅霜など凍霜害が心配される。万全の対策を取り、良質なアンズを目指していきたい」と話す。JAでは凍霜害対策資材を準備するよう呼び掛けている。山際の開花は今月末ごろになる見込み。
アンズの生産量は長野県が全国1位で、県内では千曲市が最も多いことから、同市森・倉科地区は「日本一のあんずの里」として名高い。満開時には山里が一面薄ピンクの花色に染まる。同地区では4月1日から「あんずまつり」が開かれる。6月下旬からの収獲期にはアンズ狩りができる。

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