栗剪定技術、名人が伝授

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桐生さんから安定的な収量をあげる栗の低樹高剪定を学ぶ参加者

JA須高新興果樹部会栗専門部と小布施栗品質向上プロジェクトは、栗剪定(せんてい)講習会を小布施町で開いた。新潟県五泉市で栗を栽培する名人の桐生忠教さんが講師を務め、剪定を実演。安定的な収量を確保するには、樹幹や下枝まで日光が当たるように剪定するようアドバイスした。
講習会には小布施町内だけでなく、近隣市町村や新潟県、茨城県から栗栽培農家約200人が参加した。
桐生さんは「栗は他の果実よりも日射要求量が非常に高く、直射日光を受けないと実を付けることができない」と日照の重要性を説明。収量を上げるために、日光が下枝まで満遍なく当たるよう剪定することを求めた。具体的には、「木全体に均等に枝を置き、下枝を大切にしてバランスを取ることが重要だ」と説明した。
冬場に剪定しても、栗は枝の伸長が旺盛なため、夏場になると樹冠内部への光の透過が悪くなるという。「樹幹の内部に光が当たらない木をうまく剪定することがポイント」と強調。下枝から残す枝を決め、下枝に影をつくる上枝を迷わずに切る桐生さんの姿にどよめきが起きていた。

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