初の車座議論、活発に意見交換

「初の車座議論、活発に意見交換」の画像
活発に意見交換する出席者

JA松本ハイランドは21日、今年度2回目の農家組合長会長会を松本市内のホテルで開き、各支所の農家組合長会長やJA役員ら36人が出席。より自由で活発な議論をしてもらおうと、今回初めて、車座のグループワークを実施した。
五つのグループに分かれて「組合員とJAの関係をより強くするために」をテーマに、各グループに常勤役員が入って意見を交換。「組合員とのコミュニケーションが大切で、輪を広げながら関係を深める方策が必要」「地域の資源を生かし、地域と一体となって農業振興に取り組まなくてはならない」など活発な議論がなされた。
この他、事前に募集したJAへの意見要望について回答。2016年度から始まる第4次長期構想後期中期計画の素案を説明した。基本目標で新たに「食と農の共感づくり」を掲げ、食育活動などに積極的に取り組み、地域コミュニティーの活性化に取り組むことなどを伝えた。
JAの面的基盤組織である「農家組合」の活動を活発にするために、05年度から各支所にモデルとなる農家組合を選定。支援している「モデル農家組合活動」や、1支所1協同活動などの取り組み結果を報告した。今年度は、44のモデル農家組合が活動したことなどを説明した。
波田支所の塩原至会長は「60歳以上の組合員が7割を占めるなど高齢化が進んでいる中、基盤の強化が急務。各農家組合が協力した組合員加入運動が必要だ」と述べた。
伊藤茂組合長は「5年後をめどに、JA自己改革の成果が問われる。農業の基盤づくりに重点を置き、生産者と一体となった産地づくりを進める」と話した。

MENU