リンゴの冬季剪定について説明を受ける参加者
JAちくまりんご部会は12月下旬から1月下旬にかけて、部会の25支会ほどで冬期剪定(せんてい)講習会を開いている。延べ300人ほどが参加し、併せて2015年度の栽培・販売経過や課題の報告会も行う。
同部会中西部支部小坂支会で12日に行われた講習会には、生産者ら16人が参加。整枝剪定が難しいとされる「ふじ」を中心に、基本的な考え方や剪定の仕方を学んだ。
JAの大谷政幸営農技術員が実技を交えて説明。「ふじは樹勢が強いと青味果になりやすいので、骨格枝(主枝・亜主枝)の延長枝の先端は下がらないように誘導し、養分を先端(頂部)へ流すことが大切。樹勢を落ち着かせた垂れた結果枝を確保することが重要」などと指導した。参加者は一層の高品質生産に向け、品種ごとの剪定方法などを確認した。
JA担当者によると、15年度は春先から気温が高めで、生育は平年に比べ3~5日ほど早めに推移。8月下旬から9月の降雨、10月に入ってからの晴天で玉伸び、食味も良好。10月には台風や強風があったが、着色も進み、おおむね順調に仕上がった。JAのリンゴ全体の出荷量は約23万3000ケース(1ケース10キロ換算)となった。