説明会で説明をするJAの担当職員(中央)と参加者ら
JA北信州みゆき西部支所営農課は、支所管内の組合員を対象に、野菜と花き栽培を推奨する「西部支所オススメ品目説明会」を開いた。専業から兼業、初心者まで三者三様の農業経営に対し、JAがそれぞれの経営面積や所得目標、労働力に合わせた栽培品目を提案。参加者は自身に適した経営を検討した。
同支所管内の飯山市常盤、瑞穂、太田、外様、岡山地区から11人が参加。JAの担当者が、「おすすめ品目」や栽培方法、JAの助成などを説明した他、所得目標60万~340万円まで金額別の必要面積や労働時間などのモデルを示した。
栽培を推奨したのは12品目。JAの主要品目であるアスパラガスは茎枯病の発生が課題だったが、JAは病原菌の密度の低い畑への植え付けや水田への転作を指導。泥はねによる感染を防ぐ雨よけハウスの導入に対する助成などを通じ、着実に成果が表れている。
日本一の産地を目指すズッキーニは、JAに出荷する生産者に耕作面積に応じて25%までの種子助成を実施。2015年度の出荷量は過去最高の50万ケースに到達した。
ピーマンは土壌適応性が広く栽培しやすい上、軽量で労力が少なくて済む利点から栽培を推奨。6~11月までの長期間収穫で所得向上につなげる。新規または規模拡大した苗代金の4分の1以内を助成する。
その他、初冬の収入確保につながる冬至用カボチャ、軽量で高齢者や女性でも取り組みやすいキヌサヤエンドウ、管内が全国的な産地で需要が年々高まっているシャクヤクなどを紹介した。