大きな包丁を使って、そばを切る児童
須坂市の信州すざか農業小学校では、野菜の収獲が終わり、卒業に向けて収穫物を用いた伝統行事を学ぶ授業を行っている。今回は、夏に種をまいて育てたソバの実からひいたそば粉を使い、そば打ちを体験。農家先生から生地の混ぜ方や延ばし方、切り方を教わった。
作業の前に、農家先生から、そば粉は石臼を使ってひくことを教わった。実際に石臼を回すととても重く、児童らは大変な作業であることを身を持って感じた。
子どもでも作りやすいそば粉6に対して小麦粉4の割合で混ぜ合わせ、水を少しずつ加えながらよく混ぜた。生地がまとまったら袋に入れて、児童は上に乗り全体重をかけて生地をこねた。
初めは大きなそば包丁に苦戦する姿も見られたが、細いものから太いものまで手作り感のあふれるそばが出来上がった。児童は「生地を薄く延ばすのは難しかったけれど、おいしく作ることができた」と話した。
今後の授業では、9月に収穫した「もちひかり」を使い12月に餅つき大会、来年1月には繭玉作りとどんど焼きを行い、卒業を迎える。