出荷反省会で経過報告や次年度の対策を確認する生産者ら
JA北信州みゆき花卉(かき)共撰部による花きの出荷販売が堅調だ。2015年1~10月末の販売実績は2億9400万円で、前年同期と比べ3%増。出荷本数は減ったものの、需要のある新品目の開発や販売営業の強化、個々の農家と立地に合った品目の導入などを通じ、全国有数の多品目産地として定着している。
同部会は現在240人が在籍し、シャクヤク、オミナエシ、小菊など約50品目の花きを生産販売する。今年度は主力のシャクヤクが出荷量で前年比8%増、販売高は同21%と好調で、全体の販売実績を押し上げた。
シャクヤクは、春先に出荷最盛を迎える他産地の出荷が気象の影響で例年より1週間前進し、出荷時期が遅い後続産地である同JAの出荷時期が高単価で推移した。また、取引先市場が今年から中国と台湾へ輸出を始めたことも単価を上げた要因という。
JAは16年度、需要のある新品目の開発や提案し、重点3品目(シャクヤク、リンドウ、オミナエシ)を主体に生産を振興する。また、5、6月の生育旺盛(おうせい)期に水分不足(干ばつ)傾向にある近年の気象に対応するかん水方法の開発を進める予定だ。