児童が作った「カリカリごぼうの塩味」の試食を来場者(右)に勧める児童
長野県飯山市立常盤小学校5年生は今春から、ふるさと学習の時間で地元に伝わる伝統野菜の「常盤ごぼうのナゾを探れ」を行っている。児童らは畑を借りて5月中旬に「常盤ごぼう」の種をまき、10月中旬に約300本収穫した。11月にはJA北信州みゆきの農産物直売所で販売した他、レシピ集やちらしを配布してPRし、学習を深めた。
「常盤ごぼう」は信州の伝統野菜に認定されている在来種。児童らは地元の生産者やJAに聞き取り調査を行い、生産量が少ないことや知名度の低さなどを知った。また、調理実習で試食してみたところ、特徴である太さ軟らかさ、風味を知った。
児童らは「おいしい常盤ごぼうのことをもっと多くの人に知ってもらいたい」と、PR活動を計画。JAが運営する直売所「千曲川」で12日、16人の児童が自ら収穫したゴボウを販売し、自ら調理した「カリカリごぼうの塩味」などの試食を行い来店者にPRした。試食した客からアンケートを取り、今後は消費者の声をまとめる予定だ。
当日は、手書きした「常盤ごぼう」のレシピ集やちらしを配布。児童が考案したPRキャラクター「ごぼうキング」も売り場に展示した。