長野県のJA須高は、JAの特選ブランド「大地のしずく」としてブドウ「シャインマスカット」50ケース（1ケース3キロ）を出荷した。今年はリンゴ「秋映」「シナノスイート」、梨「南水」でも同ブランドで出荷しており、JAは「大地のしずく」による産地のブランド化を図るとともに、生産者の所得向上につなげる考えだ。
「大地のしずく」は、須高地域（須坂市、小布施町、高山村）産のブドウ、リンゴ、桃、梨について、品目ごとに設けた厳しい基準を通過した最高級品。選抜した果実の出荷用段ボール箱には「産地証明書」を入れ、品目ごとにタグやシールを付けるなど差別化して販売する。
ブドウの場合、粒の大きさや着色、房形、ブルームなどに加え、糖度も園地で調査して全ての面で最高品質の基準を満たす果実を選抜する。今回出荷した「シャインマスカット」は、JAぶどう部会で設けた基準（粒数、着房数など）をクリアできているかを園地の段階で点検。合格できなかった園地は再点検するなど、ブランドの厳格化を徹底している。