保育園児も来てにぎわうJA王滝支所祭
JA木曽王滝支所は毎月、購買店舗で地域住民のための催しを開いている。JAファンを増やしながら、地域にとって身近な存在となっている。
支所では、毎月購買店舗の感謝セールを実施し、食料品の特売セールでJAの利用度を高めるとともに、この日に合わせて誰でも参加できる農業講座を開設し、野菜の作り方などを教えている。
今年からは、健康運動指導士の資格を持つJA職員が、村の協力を受けて無料で健康教室も開いている。これらの取り組みは、JAの活動を知ってもらい、親しみを持ってもらうことが狙いだ。
支所が、地域とのつながりを深めたきっかけは、JA女性部の活動にある。2008年から本格的に始めた王滝村特産「王滝赤かぶ漬」の商品化は、女性部王滝支部が協力。カブの栽培から漬物加工まで、村の支援を得ながら支所と女性部が連携し行ってきた。
女性部王滝支部の松下由喜江部長は「女性部の活動は、JAや村だけではなく、地域を元気にするためのもの。部員みんなで助け合っていくことが大事だ」と話す。
昨年9月に発生した御嶽山噴火は、村に衝撃を与えた。特に観光面の打撃は大きい。そんな状況下でも、支所は農業生産をはじめ、地域住民の生活を支えるための生活購買や金融・共済などの各部門で、地域密着をモットーに事業展開を心掛けている。
村上隆支所長は「地域発展のために、JAができることを発信していく。それがJA支持につながると信じ、事業活動を続けていきたい」と述べる。