運用を開始した新外来棟の受付
JA長野厚生連北信総合病院はこのほど、新外来棟の運用を始めた。災害拠点病院として、災害時のトリアージスペースと傷病者収容機能の充実を図っている。
3階に設けられた大講堂は400人が収容可能で、災害時の治療、処置の部屋として想定している。
1、2階に集約した外来棟診療スペースは、各科ごとに色分けされ、患者やスタッフが認識しやすいように工夫がされている。10月からは新たに「特殊歯科口腔(こうくう)外科」も加わる予定だ。
2階の図書コーナー「ひだまり」もオープンし、絵本や医学書など約1500冊をそろえ、一般の人も自由に利用できる。
外来診療に先立って行われたオープニングセレモニーでは、同院の洞和彦院長が「北信医療圏急性期医療の要の病院として、機能を充実した。健康増進のために引き続き頑張っていきたい」とあいさつした。
中野市の池田茂市長は「北信総合病院がこの地域の基幹病院として位置付けられ、地域の医療環境が整備されることを大変心強く思う。病院へのアクセス整備などを進め、ここを核としたより良い環境づくり、安心して暮らせる地域づくりに努めていきたい」と述べた。