JA全農長野と同花き専門委員会は23、24の両日、長野市のJA長野県ビルで第47回信州フラワーショーサマーセレクションを開いた。
県内の切り花生産者が栽培した、全国一を誇るカーネーションやトルコギキョウをはじめとする切り花454点が出品、審査された。審査で最高賞の農林水産大臣賞に、佐久穂町の阿部和博さん（48）（JA佐久浅間）のスタンダードカーネーション「セイシェル」が輝いた。
品評会は、生産者の栽培技術向上と県産の花の素晴らしさを多くの消費者に知ってもらう目的で毎年開いている。夏場の品評会は全国的にも珍しい。
今年は天候不順はあったものの、昨年より出品数は31点増加。全体的にスタンダードカーネーションのレベルが高く、農林水産大臣賞を受賞した阿部さんのカーネーションは、その中でも生育良好で、花のボリューム、発色、草姿のバランスが良く見栄えすると評価された。
阿部さんは「家族の協力あってこそ受賞できた。これからも良い花作りに努め、長野県の花振興に貢献したい」と抱負を述べた。
会場では、フラワーアレンジメントや家庭用パック切り花を、お買い得価格で販売。出品花の予約販売もあり、市民らが多数来場した。
他の上位入賞者は次の通り（かっこ内は所属JA）。
◇農水省生産局長賞＝名取照雄さん（信州諏訪）輪ギク、菊池利治さん（信州諏訪）トルコギキョウ
◇農水省関東農政局長賞＝井出希士雄さん（佐久浅間）スタンダードカーネーション、堀内昭吾さん（上伊那）トルコギキョウ
◇全農会長賞＝（有）末広農園（上伊那）アルストロメリア、小池直志さん（信州諏訪）スタンダードカーネーション、小池千巻さん（信州諏訪）輪ギク、両角柳也さん（信州諏訪）アルストロメリア