小麦「ユメセイキ」72トンを初検査

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小麦「ユメセイキ」を検査する担当者

JAちくまは、小麦「ユメセイキ」の検査を始めた。フレコンごとにサンプルを仕分けし、均分器で縮分した後、水分や容積量を測って、形質の他、整粒や被害粒などを分析。検査員が等級を付けた。この日は、72トンを検査した。
JA管内には「ユメセイキ」の圃場(ほじょう)が58ヘクタールあり、JAで検査を受けた後、県内の製粉業者に出荷する。今年は約296トンを見込んでいる。
10月末~11月にまいた小麦は、6月下旬~7月上旬に収穫を迎える。今年は3月から気温が高めに推移し、生育は早めに進んだ。5月中・下旬の登熟期に干ばつ傾向だったため、粒形はやや細身。青木紀明営農技術員は「全体的には品質は平年並みになっている。1等比率は85%(6月22日現在)」と話した。
「ユメセイキ」は2001年度に長野県農事試験場が育成した。千曲市や長野市などが産地化を目指している。でんぷん中のアミロース含量が低いため、きめが細かく、おやきやすいとんなどに利用できる。うどんにすると滑らかで粘りとこしがあり、人気が高い。

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