出荷されるトルコギキョウ
JAちくま管内で、季咲きのトルコギキョウの出荷が本格化している。今年は3月から気温が高めに推移し4月下旬から高温乾燥が続いたが、生育は順調に進み、ボリューム感もあり上々の出来となっている。
管内の季咲のトルコギキョウは、昨年11、12月に定植、今年5月上旬から出荷が始まった。関東や関西の市場に、6月下旬をピークに8月ごろまで出荷する。
JAの春原昌裕営農技術員は「今年はおおむね順調に生育し、草丈や草姿、ボリューム感も良く、上々の出来。これから夏場に向け気温も高くなるので、病害虫の発生などに注意し、対策を講じていきたい」と話した。
JA管内(千曲市、坂城町)では季咲きトルコギキョウの後、抑制作型として9月下旬から11月にも出荷される。管内では延べ5.8ヘクタールで栽培され、JAは年間におよそ90万本を出荷する。
トルコギキョウは長野県が生産量日本一の品目。日常で楽しまれる他、冠婚葬祭でも使われ、需要が強い。JA管内の力石地区は、1950年ごろに国内で初めて栽培された、歴史ある生産地だ。茎もしっかりしており、夏でも日持ちが良く、市場からの評価も高い。