出荷が始まった「シャインマスカット」
JA須高は10日、ハウス栽培のブドウ「シャインマスカット」の出荷を始めた。今年は昨年より2週間ほど早いスタートで、糖度が高く仕上がりは上々。初日は関東市場を中心に約52キロ(11ケース)を出荷した。ハウス物は主に果実専門店に贈答用の高級品として販売され、8月末までに約1万5000ケース(1ケース4キロ)の出荷を見込む。
「シャインマスカット」は、近年の消費者が好む「種がなく皮ごと食べられる」特性を持つ品種。2004年に品種登録された県育成の新品種「ナガノパープル」とともに人気が急上昇だ。果肉が締まり、口に含んだ時のマスカット系の香りが非常に良く、高糖度ながら爽やかな甘さが魅力となっている。
JAによると、露地物の出荷はハウス物の出荷を終えた9月中旬から始まり、今年は約30万ケースを見込む。JA販売企画課の小林和弘課長は「消費者に絶大な人気があり、JAは積極的に生産拡大を図っている。高い品質で安定供給し、ブランド化を目指す」と話す。