特殊詐欺防げ、初の電柱看板

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特殊詐欺被害が多発する中、注意を喚起する電柱看板

長野県千曲市八幡の市道脇の電柱に「サギ注意 ちょっと待って! その電話...本当ですか?」と、特殊詐欺の注意を呼び掛ける看板が設置されている。電柱はJAちくま八幡支所の敷地内にあり、近くに他金融機関や公民館、バス停もある通り沿い。多くの人が利用しており、人目を引き注意を促している。
看板は高さ約150センチ、幅約30センチ。1本の電柱に2枚巻かれ、通りのどちらからでも見ることができる。中電興業(株)長野営業所が企画。同市八幡の大雲寺が、市内でも多発している特殊詐欺被害の未然防止や防犯意識の向上に役立ててほしいと、制作費などを提供した。特殊詐欺被害防止を訴える電柱看板は、市内では初めての試み。
大雲寺住職の田村豊文さん(69)は「毎日のように特殊詐欺のニュースを耳にし、千曲市では特殊詐欺の前兆電話や被害などの話が多い。多くの人が自分は大丈夫と思っているが、被害は後を絶たない。看板を見てもらい、少しでも注意喚起になれば」と話している。
同支所の小松和正支所長は「千曲市は特殊詐欺の発生率が高く、注意を喚起する看板で防犯意識の向上につながると思う。JAとしてもお預かりしている大切な資産を守るため、被害の未然防止に努めたい」と話す。

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