あいさつする矢澤組合長
JAみなみ信州は、より良い農政の実現に向けた緊急農政集会を開いた。出席した県選出の国会議員らに対し、環太平洋連携協定(TPP)交渉について、重要5品目の関税を守るとした国会決議の実現を訴えた他、農協改革については政府の進めるものではなく、JAグループ自らの手によって進めていくことを強く要望した。
集会には組合員、役職員ら150人が集結。自民党の宮下一郎衆院議員と吉田ひろみ参院議員の他、県議会議員4人が出席した。
JAの矢澤輝海組合長はTPPについて、国会決議の順守と国民的な議論の必要性を強調。また、政府が進める農協改革について「地域の農家の声が生かされているとはいえない。農家所得の向上、食料自給率の向上を実現するビジョンを示してほしい」と訴えた。
宮下議員は「TPP交渉は国会の議決がないと成立しないので粘り強い活動が必要。農業は食料の確保、地方創世の柱。農協改革では担い手育成、遊休農地減少など、具体的な政策を実行したい」と話した。
吉田議員は「地域、農村社会の暮らしや絆は農業と密接に結び付いている。日本の農業を守ることに全力を尽くす」と話した。