介助時の腰痛が改善

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最優秀賞と感動賞のW受賞した鹿教湯三才山リハビリテーションセンターの代表者

JA長野厚生連は、患者、組合員、地域住民の信頼を高め、病院基盤の確立と活気ある職場づくりを目指すため、仕事をしながら具体的な問題の改善に取り組む「QC活動」を行っている。今年度は143サークルが活動をし、全職員一丸となり取り組んだ。各院内の発表大会で高評価を受けた代表サークルが、JA長野県ビルに集結し、活動成果を報告した。
第27回を迎えた今大会では、同連でも力を入れている介護環境改善の取り組みとして、負担の少ない介護の実践を行った鹿教湯三才山リハビリテーションセンターの「YOUの心を持ち上げ隊」が、最優秀賞と参加者からの投票で決まる感動賞をダブル受賞した。
介護現場では、重度の患者が多く、介助量が多い中で、患者を持ち上げる体位変換を行うことにより、多くの職員が腰痛を訴えていることが判明。そこで、体位変換時に、ベッドと患者の間にスライディングシートを使用することで、職員の負担を軽減することを目標とした。
スライディングシートは、利用者のニーズに合わせて調整可能なロールタイプを採用。活用方法について5回の研修会、分かりやすい手順書の作成、会議や研究会などで多職種との情報共有などを実施。その結果、腰痛を感じていた職員が88%から59%に減り、目標70%を大きく上回る成果を上げた。また、患者も自らの力でベッド上での移動が可能になるなど、介護する人、される人、双方に優しい取り組みが高い評価を受けた。
同連の油井博一専務は「この結果は、継続的に、常に見直しをかけて今後も続けていくことが重要である」と今後の活動への期待を寄せた。

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