生産者やJA関係者らが出席した2014年度農業振興会議
JAちくまは、千曲市の本所で2014年度農業振興会議を開いた。生産者ら約130人が出席。15年度の事業基本方針と営農部門事業実施具体策、品目別振興方策を提案。需要に応じた生産(マーケットイン)の取り組み方針を示した。
JAの宮原久一専務は「問題は山積みしているが、地域農業を守り地域特性を生かした農業振興してまいりたい」と決意を述べた。
会議では営農技術員が品目別振興方策を説明。取り組みとして(1)果樹では、高価格安定生産のできる品種・品目を見極め、産地の活性化を目指す(2)花きでは、省力品目の導入により露地栽培で栽培を拡大させる(3)野菜では、地域特性を生かした品目の導入で生産拡大に努める(4)売れる米づくりのための商品性向上―について、対策を発表した。
安全・安心対策では、農薬の登録内容を確認し、使用方法を順守することや短期暴露評価(ARfD)導入に伴う登録変更の周知徹底、異物混入対策などを示した。
会議では、14年度農産物品評会の審査講評や入賞者表彰も行った。入賞者を代表して、リンゴのサンふじの部で最優秀賞を受賞した唐澤啓子さんが「これを契機にさらに栽培技術の向上に取り組みたい」と話した。