にぎらないおにぎり「おにぎらず」体験に参加し、思い思いの具材を盛りつける参加者
千曲市食の文化祭実行委員会は、同市で食の文化祭を開いた。来場者は、食と農をテーマとした寸劇や屋代南高校ライフデザイン科の活動報告などを見聞きし、昔ながらの地域の味を楽しんだ。
文化祭は2010年から開いている。市が開いた「食と農のかけはしリーダー講座」の修了者が結成した「かけはしの会」が中心となり、地域文化やふるさとの味を伝えている。
会場では、とうじ籠で麺を温めて食べる「おとうじ」や麹(こうじ)から作った甘酒などを振る舞った。また、昔の食事に使われていた箱膳や納豆づくり体験の他、「おにぎらず」(握らないおにぎり)体験も行った。
「おにぎらず」は、ラップの上にのりを敷きご飯を載せ、その上に好きな具材を盛って、包んで食べる。参加した市内の宮坂眞央君(9)は「肉をいっぱい入れたり、具を盛り付けたりして楽しかった。簡単にできた」と笑顔を見せた。
同実行委員会の松林美惠子委員長は「ふるさとの味や郷土料理など、食文化や行事、生活を伝えていきたい」と話した。