生育状況や販売方法などについて話し合う生産者ら
JA北信州みゆき管内でスズラン出荷が始まった。今年の開始日は1月26日で例年と同時期の出荷となり、今後は4月下旬から5月に最盛期を迎える。根を付けたまま出荷する「根付き」の他、「鉢物」「切り花」の3種類がある。昨年は全体で約25万本の出荷があり、今年も同量を見込んでいる。
JA営農部マーケティング室によると、スズランは昔から婚礼での需要が多く、ブーケに使用などで人気が高い。管内の生産者は13人と少ないが、生産量は全国トップクラス。昔から婚礼での消費が定番だったが、JAはさらに消費を拡大しようと数年前から一般消費者向けや、店舗での需要開拓に乗り出している。
飯山市常盤地区の生産者梨元茂さんの温室で開かれた促成作型の生産販売検討会には生産者とJAの担当者8人が集まった。JAで花き販売と生産指導を行う藤巻浩之さんは、春は年間の中でも需要が高い時期に当たることを説明し、「バレンタインデーやホワイトデー、ゴールデンウィーク中の婚礼、母の日などに需要がある。さらなる消費拡大を狙って、3月の卒業式に贈る提案もしている」と報告した。