スーパーなどへの小菊生産、3年前の2.5倍

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県営農センターの栽培指導を受ける参加者

北信地区JAの量販向け小菊の生産量が3年前から約2.5倍に拡大。2014年の販売実績は約126万本(前年比110%)となった。県内の約8割を占め、コギクの栽培・出荷技術を改良し、小菊産地の定着を進めている。
小菊は、旧盆に欠かせない商材で、墓参りの必需品としての需要は底堅い。北信地区は量販向けの専用栽培に積極的に取り組んでおり、実需者・市場から大きな期待が寄せられている。
北信園芸事業推進協議会とJA全農長野北信事業所は、長野市内で北信地区量販向け小菊生産振興研修会を開催した。北信地区JAの生産者や栽培予定者、JA担当者など約100人が参加した。優良圃場(ほじょう)の推進を目的に行った北信小菊立毛品評会の褒章授与式も同時に行った。
研修会では、14年小菊の生産販売上の課題として、一部商品に病害虫が発生したこと、生産拡大が進んだことによる品質のばらつきが出たことを報告。JA長野県営農センターから生産課題の改善に向けた栽培指導や、主要販売先である(株)なにわ花いちばの担当者から情勢報告と要望を聞いた。
花束の購入は、一般的な花屋からスーパーやホームセンターなどを利用する割合が高まる傾向にある。
生花業者は花束加工がしやすく、生産者も省力で栽培ができることから、スーパーなど向けの専用栽培が県下各地で進められている。

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