申告楽々、経営向上も。Web農業簿記で研修

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らくらくWeb農業簿記システム研修を受ける生産者ら

JAちくまは「らくらくWeb農業簿記システム研修会」を開いた。生産者やJA関係者など延べ32人が出席し、JAの営農技術員などを講師役に、パソコンを使った税務申告や経営管理の仕方などについて基礎から学んだ。管内では今年度、同システムに新たに12人が登録して利用者が年々増加。JAは品目ごとに担当者を設けるなど、経営管理支援体制の強化を図っている。
同システムはJAグループが農業開発支援の一環で開発した農家向けの税務申告システム。インターネットに接続すればどのパソコンからでも記帳でき、決算書の作成が容易にできる。2012年から農業経営支援システムが加わり、記帳結果を基にして簡易な経営分析を行うこともできる。
JAを利用した取引は自動的に仕訳され簿記に記帳されるため入力の手間が軽減される他、税制改正などがあった場合でも自動的にプログラムが修正されるため、最新の税制で記帳・決算・申告ができるのが利点だ。
研修会では、自動仕訳の確認や修正などの日次処理、減価償却資産の管理や青色申告などの決算処理、農業経営支援システムについてなど、基礎から講義を行った。参加者は「税務申告は手間がかかり大変だが、便利なシステムを有効に活用したい。これからも引き続き開いてもらいたい」と話した。
JAの池田淳一営農技術員は「簿記記帳は税務申告のためだけではなく、現状の経営も把握できる。Web簿記により申告時の労力軽減にもなり、経営向上のためにも利用してもらえる。今後もさらに普及したい」と話した。

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