風物詩の「活鯉」人気

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郷土の食文化、歳末の風物詩「活鯉」の切り売り販売

長野県坂城町上五明にあるA・コープびんぐし店は年末の2日間、「活鯉」を販売した。生きの良いコイを約600キロ用意し、店頭で切り売りして販売。歳末の"風物詩"販売を待ちわびていた客が、次々と買い求めていた。
「活鯉」は、生きの良いコイの眉間を出刃の背でたたき失神させ、苦玉(胆のう)を潰さないよう取り出して内臓を抜き、輪切りにしたコイ。長野県の東北信地方では、年取り料理として「こいこく」などにして食べる。生命力の強さや長寿、滋養食材と云われるコイは、郷土の食文化として親しまれている。
同店の和田強店長は「店頭でのコイの切り売り販売は大変な面もあるが、楽しみにされている方も多く頑張って開催した。郷土料理を楽しみ、良い年取りを迎えていただければ」と話した。コイを購入した同町の50代の女性は「こいこくは年取り料理として欠かせない。帰省する家族も楽しみにしている。早速、料理に取り掛かりたい」と話していた。

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